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2025.06.22

【新ZEH(案)】ZEHの定義が変わります

この度、資源エネルギー庁が主体の会議(※)の中で、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の基準変更案が示されました。

2027年度からの新認証が掲げられており、あと1年半で施行になる見込みで、具体的な内容で進められているようです。

会議では多岐にわたる議題がありましたが、戸建住宅の性能基準であるZEHについて、「新ZEHって何?」「ZEHの基準を知りたい」という超初心者の方々にも、その内容を一目でわかるようにご紹介します。

断熱基準だけでイメージすると分かりやすいでしょう。
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省エネ率の比較(右に行くほど省エネ率が高い)

(現在) 断熱等級4・旧省エネ基準 < 断熱等級5・ZEH < G1 < 断熱等級6・G2・GX志向型 < 断熱等級7・G3

(案) 断熱等級4・旧省エネ基準 < 断熱等級5 < G1 < 断熱等級6・G2・GX志向型・新ZEH < 断熱等級7・G3
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もっと簡単に言うと、

断熱6=G2=GX=新ZEH

なぜ複数の基準が存在するのか

「なぜこんなにたくさんの基準があるの?」という疑問は当然のことです。実は、それぞれの基準は、管轄する省庁や、そもそもの趣旨が異なることが主な理由です。

例えば、環境省は環境問題などを、国土交通省は住宅など、経済産業省は省エネなどを、厚生労働省は健康などを管轄しており、それぞれの視点から基準が設けられています。

このため、断熱性以外にも、細かな基準の違いが存在します。

しかし、快適性(環境省)、住宅(国土交通省)、省エネ(経済産業省)、健康(厚生労働省)を本当に考えるのであれば、

換気や気密といった要素についても本格的に議論する必要があると思うのですが、あまり議論が聞こえてこないのはなぜでしょうか?
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住空間アドバイザー:秋山

詳細は、経済産業省のHPで動画を確認できます。
※第48回総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会 省エネルギー小委員会
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shoene_shinene/sho_energy/048.html

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